共有名義の夫だけが死亡した場合はどうすれば良いのかご紹介します!
夫婦で共有名義にしている不動産があるご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、もしも夫が先立ってしまった場合、残された妻はどのような手続きを行えばよいのでしょう。
共有名義の不動産を相続するためには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。
今回は、夫が他界した際に、妻が取るべき対応について詳しく解説していきます。
相続手続きの流れや必要書類などを事前に理解しておくことで、混乱することなくスムーズに進められるでしょう。
共有名義の夫だけが死亡した場合はどうすれば良いのか
夫婦の共有不動産で、夫のみが亡くなってしまった場合、妻は自動的にすべての権利を得られるわけではありません。
亡き夫の持分は相続財産として扱われ、法定相続人である妻や子供、両親などが相続権を持つことになるのです。
相続人の順位は、以下のように定められています。
1:配偶者
常に相続人となり、他の相続人に優先されます。
2:子供
被相続人の子供が第一順位の相続人となります。
3:直系尊属
子どもがいない場合、両親や祖父母などが相続人となります。
4:兄弟姉妹
直系尊属もいない場合に、兄弟姉妹が相続人となります。
このように、共有名義の不動産であっても、相続のルールに従って手続きを進めなければなりません。
妻は配偶者として必ず相続人に含まれますが、子供がいれば遺産を分割する必要があります。
トラブルを避けるためにも、日頃から家族間で相続について話し合っておくことが賢明でしょう。
共有名義の夫だけが死亡した場合の具体的な手続き
夫が亡くなり、妻が共有名義の不動産を相続するには、一定の手続きが求められます。
書類の用意や相続人との協議など、やるべきことは多岐にわたるのです。
そこで、共有名義の夫が他界した場合の具体的な相続の流れを確認していきましょう。
いざという時に慌てないよう、しっかりと理解しておくことが大切です。
1:相続人の確定と遺言書の確認
まずは法定相続人を特定し、戸籍を取得して相続人全員を把握します。
また、夫が生前に遺言書を残していないか調べる必要もあります。
自宅や貸金庫など、遺言書が保管されている可能性のある場所を入念に探しましょう。
公正証書遺言の場合は、公証役場に保管されているため、そちらでの検索も忘れずにしましょう。
2:遺産分割協議
相続人が確定したら、遺産の分割方法について相続人全員で話し合います。
原則的には法定相続分に基づいて分割しますが、全員の合意があれば、それ以外の割合でも分けられます。
遺産分割協議書を作成しておくことで、後々のトラブル防止にもつながるでしょう。
3:相続登記の申請
遺産分割が決まったら、法務局にて相続登記の申請を行います。
申請には、亡くなった夫の出生から死亡までの戸籍謄本、遺産分割協議書、印鑑証明書、登記識別情報などが必要となります。
相続登記を完了することで、名義が変更され、正式に妻の財産となるのです。
4:相続税の申告と納付
財産を相続した場合、相続税の申告と納付が必要です。
申告期限は、被相続人が亡くなった日から10ヶ月以内となっています。
申告書の提出先は、被相続人の住所地を管轄する税務署です。
相続税の計算は複雑なため、税理士に依頼するのが賢明でしょう。
まとめ
以上が、共有名義の夫が亡くなった際の相続手続きの流れとなります。
突然の出来事に戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、一つひとつ丁寧に進めていけば、必ず乗り越えられるはずです。
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